愛しみ
最も愛しいと思った人はただのセフレだった
快楽を求めてお互いの身体を貪り合うだけの関係だった
会えない時は愛しさを込めて隠微な言葉を綴り合った
まるで昔の文通のような美しい日本語の羅列愛しさを語り合い、
お互いの気持ちを高め合い、慈しんだ
出会い系サイトで知り合い、そのサイトでの名前しか知らなかった
住所も電話番号も仕事も知らなかったが、それで十分だった
ただLINEで繋がっているだけの気軽さが心地よかった
どこまでも一緒に堕ちていきましょうと誓った
普段のストレスのはけ口ではなく、ただ快楽を求め合い、貪り合った
顔も体も声も何もかもが美しく、淫らな人だった
私は吸い寄せられるように惹き付けられた
麻薬みたいな人だった
本当に一緒にどこまでも堕ちてくれた
普通のSEXでは満足できないほど狂っていった
根底に愛しさがあったから沼った
恋でもなく愛でもなくただただ愛しかった
後にも先にもあんなに気持ちいいSEXは出来ない、そう思えるくらい相性がよかった
子宮で逝って脳で逝ってこの上ない快楽を得た
想うだけで心が温かくなるくらい愛しかった
そうただただ愛しかった
