依存症だった頃

抗精神薬中毒だった頃があった

常軌を逸した言動で友人を失った

それを哀しいとも思わなかった

常に怒っていた

誰にも理解されないことに怒っていた

ますます抗精神薬にのめり込んでいった

正直どう立ち直ったのか記憶がない

過剰摂取を繰り返して飽きたのかもしれない

限界まで飲み尽くしても変わらない世界に

冷めたのかもしれない

衝動的に止めたような気がする

依存症を克服する苦しみを知らない私は

渦中の人の気持ちがわからない

肉体は精神の容れ物に過ぎない

精神力だけで生きている

そう言い切れる

依存症だった頃も今もそれは変わらない

私は病んでいるのかそうではないのか

それさえもどうでもいい事なくらい

私は私に期待していない

依存症だった頃

ヒリヒリするくらい張り詰めた緊張感の中で仕事をしていた

1番充実していた頃だった

戻りたいとは思わない

若かったから出来たこと

依存症から立ち直れない人はきっとそうではないのだろう

常軌を逸した精神状態が心地よくて抜け出せないのかもしれない

周りから人が去っても

孤独のどん底に落ちても

それでも溺れていく快感がある

周りから見たら不幸かもしれない

本人は幸せかもしれない

考えても仕方のないこと

周りからどう見えようと本人が決めることなのだから