擬態


幼児期に母親から十分な愛情とスキンシップを与えられなかったから

私は人間としての核を形成することができなかった

感情を正しく表現する方法も分からなかった 否 今も分からない

他人とのコミュニケーションを取るのは困難である

基本的に人間がこわい

社会不適合者なのかもしれない

誰かに助けてもらいたいと思いながら助けてもらえないことを知っている

もう十数年 自分の精神と闘ってきた

分裂して共有できない記憶と感情

自分を憎みながら自分を蔑みながら生きていくことは尋常ではない

今まで起こったことを飲み込み自分を育て直す

そんなことが今からできるのだろうか

そんなことに私は耐えられるのだろうか

私は私を赦すことがことができるのだろうか

今まで健常者の振りをしてきた

その仮面を脱ぎ去り本当の自分を晒す

人間の擬態を終えて本当の人間になる

そんなこと本当にできるのだろうか

もう本当に赦して欲しい